2007年11月15日

真夜中に咲く花

小説・詩 ランキング

無我夢中の時間が終ると
目の前の男は死んでいた
電話をかけた
私の味方は一人しかいない

呼び出した兄と一緒に
森へ向かった
生ゴミと一緒に
車を燃やしながら呟いた
「俺達の常識は奴等の非常識だからな」

何か話を聞きたかった
低くて落ち着いた声を浴びたかった
散らかった感情をもとに戻したかった

あの日には帰れない
白いドレスはもう似合わない
無防備に笑う瞬間は二度と来ない

理解された途端に不安になる
誤解の数だけ真実がある
哀れみは勝者だけに許され
敗者だけが憎しみを抱く

不平等から愛が生れる
差別が強くなるほどに
恋が芽生えて咲き乱れる

燃え上がった炎は憎悪となり
迷うことなく我が身を焦がし
飛び散る火の粉が相手を切り裂く

夜明けが来た
寝息を立てる兄の頬に口付けて
私は一人で旅立った


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ラベル: 詩人 隼駆
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posted by shunk at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1999年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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