2007年10月22日

ラストピース

小説・詩 ランキング

どうしようもない夜のしずけさ

ラストピース


どうしようもない夜のしずけさ
冴え渡る頭の芯まで 
吐き出したタバコの煙が
通り過ぎるだけの日々 繰り返しの中

この部屋は片付けるには広すぎる
この記憶は忘れるには鮮やか過ぎる
聞えて来るのは君の声

熱い火花は飛び散らない
冷たい涙は頬を伝わない
ジグソーパズルのラストピースが見つからない 
ただそれだけなのに

どうしようもない夜の冷たさ
波風に揺れる難破船
今にも壊れる羅針盤
波間をすり抜け晴れ間へ向かう

地上のルールから逃げ出し
海上の自由を求め流離うも
離れないのは君の声

二人は港で巡り合う
束の間漂う 終焉の香り
溜息よりも切なくて

どうしようもない夜は明けるさ
寂れた街の片隅で
2つの羅針盤は離れて行く

ジグソーパズルのラストピースが見つからない 
ただそれだけなのに


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ラベル: 詩人 隼駆
posted by shunk at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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