秩序の森の中で
季節外れの花が咲く
秩序の森の中で
季節外れの花が咲く
その花粉が私の血液に溶け
心臓をくすぐる時に
あなたへの憎しみが
許しがたい愛へと変わる
背中の爪跡よりも赤く
朝焼けの空よりも深く
この街の夕暮れよりも偽りに溢れて
この抱擁の体温は
金遣いのスピードで決まり
リムジンカーの後部座席で
神の裁きを受けようと
欲望の結末を認めようとはしない
広い道の看板には
二人のあさましさが描かれ
狭い道の夜更けは
ひりひりとした光りを
失いつつあるのに
小説・詩 ランキング
この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。